デル アンバサダープログラム XPSがやってきた 2 ふりかえり編

xps13 デル アンバサダープログラム

早いものでXPSと過ごした日々も間もなく終わろうとしています。

9月12日に受け取り約一か月。文字通り使いたおした現在の感想ですが、本気で返したくありません(笑)

今日はXPSと過ごした時間を振り返ってみたいと思います。モニタ期間中に第11世代のインテルCPU搭載モデルが発売されましたが、お借りした世代の機材の魅力が衰えることは全くありませんでした。

スペックおさらい

改めてXPS13 2-in-1 (9365)の特徴をお伝えしますと3点に集約されます。

  • こだわり1 ベゼル幅5.2mmのフレームレスディスプレイ
  • こだわり2 シンプルで美しい薄型軽量デザイン
  • こだわり3 ディスプレイを回転させて4つのモードを自由に切り替え

スペックも確認しておきましょう。

プロセッサーIntel(R)Core(TM)i7-7Y75 1.30GHz 1.60GHz
OSWindows10 Home
メモリ16GB LPDDR3 1866MHz
ストレージ512GB PCIe SSD
グラフィックスインテル® HDグラフィックス615
ディスプレイ13.3インチQHD+(3200*1800)InfinityEdgeタッチディスプレイ
本体サイズ高さ:8-13.7mm 幅:304mm 奥行:199mm
重量1.24Kg
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DELLのロゴから上ほぼ全てが液晶です!

特筆すべきはやはり「フレームレスデザイン」。開けた瞬間前面に広がるディスプレイの美しさは何度見ても感動的です。また、本体の薄さと軽さもさることながら、私が声を大きくしてお伝えしたい美点は「剛性感」。これだけ薄いのに柔さは一切ありません。ガッチリと組み上げられたボディーは見た目の美しさだけではなく、目には見えない安心感を与えてくれるものでした。

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持ち運ぶものだからこそ剛性感は何物にも代えがたい安心につながります

収まりの良い本体デザイン

私はひらくPCリュックを愛用しています。

ひらくPCリュック 「ペン立て」みたいなビジネスリュック SUPER CONSUMER(スーパーコンシューマー)
《公式》「ひらくPCリュック」は、必要なものに素早くアクセスできる「ペン立て」みたいなビジネスリュックです。特別な仕組みで、リュックなのに小さく開けるだけで、中身をパッと把握することが可能です。

このリュックはとても秀逸なのですが厚みのあるものは少し苦手で、日頃ThinkPad X240とカバーを付けたiPad Proに外付けキーボードをを持ち歩いていて正直なところ「ちょっと収まりが悪いな・・・」と感じています。

しかし、XPS13 2-in-1だと文字通り「スッ」と収まるうえ、取り出すときも「スッ」と取り出せる。これ、モバイル利用の多い人には本当に嬉しいんじゃないでしょうか。

使いたいときに直ぐ取り出せて、用が済んだら直ぐに片付けられる。とっても機能的です。

期待を裏切らないキーボード

メールにプログラミング、ブログ執筆といった具合に私の用途ではキーボードの質が作業の質を決めると言っても過言ではなく、公私ともにキーボードへはそれなりに投資をしていたりします。

このXPSを見たときに一番心配だったのは薄型化のためにキーボードの操作性が犠牲になっていないか?ということでした。過去に世界最軽量を売りにした薄型ノートPCを利用したときキーボードのタッチに心底がっかりさせられた経験があり、実機を手にするまでとても不安に思っていた部分だったのです。

ところが、これがなんと素晴らしい!適度な反発力を伴いコクコクコクと気持ちよくタイプできる絶妙な打鍵感が私には大きな魅力となりました。PCによってはタイピング時にキーボード取り付け面のたわみが気になることも少なくないのですが、建付けがしっかりしているためそんな心配は一切無用。非常にボディー剛性が高いことをここでも実感できます。こればかりは言葉ではなかなか伝わらないと思うのですが、是非皆さんに体験して頂きたいポイントであります。

デルさん、このキーボードをモバイル用外付けキーボードとして商品化してみませんか??

あと、薄暗い場所でタイピングすることもあるのでバックライトがとても重宝しました。日本語キーボードと英語キーボード、両方使っていると右手小指や2段目付近の記号が時々あやしいんですよね(笑)

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こんなに浅くて大丈夫?という不安は杞憂に終わりました

美しい描写を楽しむ

見るものを圧倒するフレームレスデザインは伊達ではありません。息をのむほど美しい描写を楽しむことができます。今回デルアンバサダーの特典としてDAZNのギフトコードを付与頂きましたので、有難く視聴させて頂きました。

DAZN

何を見ようか迷うほど豊富なコンテンツの中から私が選んだのはモータースポーツ。画面いっぱいに映し出される鮮やかな映像と迫力あるサウンドを満喫!コンテンツへの没入感に圧倒されたのでした。

実は一つ上の写真はDAZNでストリーミングを楽しんでいるところなのですが、著作権の関係で映像部分をクリアにお見せ出来ないのがとても残念・・・一度味わうとヤミツキです!

高解像度を楽しむ

QHD+(3200*1800)。この解像度は私にとって未知の世界でした。一般的にノートPCは解像度が高くともテキストの表示倍率が125%や150%にされており、折角高い解像度で出力していてもエッジがぼやけ滲んだような表示にしかならない残念なディスプレイが少なくありません。

XPSのディスプレイにはそんな心配は無用です。デフォルト解像度におけるテキスト表示倍率は250%(!)ですが、不快な滲みやぼやけた感は一切ナシ。本当に素晴らしいの一言です。

この状態だと表示領域はHDと変わりが無いのでテキストの表示倍率を低くしてみると、マルチディスプレイ環境が野暮に思えるほど「広大な表示領域」を手に入れることができます。実はこうして執筆している今も100%表示です。

ドットバイドットでなくとも、たとえば150%あたりでも十分広い表示領域が手に入ります。それも勿論美しい表示のままで!

パフォーマンスはどうなの?

Core-i7に高速なSSDの組み合わせとくれば遅いはずがありません。起動から日常的な作業まで大変スムーズでパワフル。重いことで有名な(すみません)アドビのソフトやVisual Studioもすんなり起動。快適そのものでした。また、ちょっとでも負荷が高まるとファンが全力で回りはじめるマシンも少なくないのですが、XPSは本当に静かで快適。大袈裟ではなくほぼ無音です。

より良くなってほしいから、気になるところも正直に

ちょっと残念だった部分が無い訳ではありません。現行世代のXPSでは既に改善されているかもしれませんが、たとえば程度の良い中古を狙っておられる方などに向けて私が気になった点を書いておきたいと思います。

  • 自動輝度調整は目が疲れる
  • ハイパワーマシンだけに発熱は多め(特に底面)
  • 重量バランスがトップヘビー
  • バッテリーのもちは短め

まず自動輝度調整についてですが、自分の意図に反してモニタの輝度がチラチラ変わるのは眼精疲労のもと。無効化したくいくつか方法を試したのですが、解決しなかったため諦めることにしました。


高負荷時の発熱はかなりのものです。XPSが手元にやってきたのはまだ暑い頃だったので短パンを穿いていたのですが、何気なくひざ上にXPSを置いた瞬間「あっつうぅっ!」と思わず声が出てしまったのでした(笑)

これは今でも不思議なのですが、このXPSの本体には排気口が見当たらずどこから排熱しているのか全く不明。もしかしたらそういったこともあって熱がこもりやすいのかもしれません。

ちなみに先日1ファイルあたり40MB超のRAWファイルを1000枚近く現像したうち、約350枚(正確には344枚)を現像するのにかかった時間を手持ちのノートPC(ThinkPad X240)と比較してみました。あくまでも参考値としてご覧ください。

XPS13 2-in-1CPU  Core(TM)i7-7Y75(1.30GHz 1.60GHz)
メモリ 16GB
53分50秒
ThinkPad X240CPU  Core(TM)i5-4210U(1.7GHz 2.39GHz)
メモリ 8GB
52分34秒

日常的な利用状況では何をしてもXPSの方がサクサク動くのでなんとも意外な結果でした。憶測ではありますが、熱の影響でCPUが本領を発揮できなくなっていた可能性はあるかもしれないと思います。長時間高負荷が続く作業を行う場合はエアフローの確保など、ある程度冷却対策をしておく方が良いかもしれません。


次に重量バランスについてです。デスクで作業される方は何も心配要りません。これが気になるのはひざ上に置いて利用するような状況です。

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写真中央上下方向にあるゴム足付近が重心位置です

本体の重心位置が限りなくヒンジ位置に近く(底面のヒンジ寄りゴムのすべり止め付近)、ひざ上で使うような不安定な状況だとモニタ面の重みで奥へ倒れこもうとするのです。

トップヘビーは2-in-1の宿命かもしれませんが、ここはなんとか改善を期待したいところです。


最後にバッテリーのもちですが、タッチパネルディスプレイのQHD+ということで、たとえば「バッテリーだけで丸一日外で作業OK!」というのは現実的に無理があります。これはPCの作りこみの問題ではなく、それだけ電気を必要とする部品が使われているモデルなので当然の結果だと思います。

まれに「バッテリーのもちを気にする方はFHD液晶搭載モデルを・・・」といった記事を見かけるのですが、QHD+という解像度は必然性・理由があって選ばれる機種だと思いますので、そういった方に別仕様のモデルをお勧めするのは個人的にちょっと違う気がしています。

今はコンセントを借りられる場所も増えてきたので、外出の多い方はACアダプタも携行する方が良いかもですね。かつてのデルのそれと比べると、随分かさばらないサイズになりました。

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コンパクトなACアダプタ

まとめ

もう一息頑張ってほしい点もありはしますが、総合的に評価して本当に素晴らしいPCでした。欲しくなりますし買ってしまいそうになります(それがデルさんのネライかも)。

応募時に「XPSだけで一か月過ごします!」と宣言していたのですが、終わってみて何も不自由がなかったことに改めて驚かされます。iPad with 外付けキーボード+ノートPCが私のスタイルでしたが、1台でやりたい事が全部できるというのはやはり大きな魅力でした。

  • 良質なキーボードとディスプレイでプログラミングや原稿書きに没頭する
  • ベッドに寝ころびストリーミングをテントモードでゆったり楽しむ
  • タブレットモードでニュースを流し読みする
  • 打合せでペンを使ってホワイトボードがわりに使う

何度も書きますが「1台」で「これ全部」です。手にされた方皆さんのライフスタイルがきっと大きく変わることでしょう。


以上でDELL XPS13 2-in-1のレポートを終了したいと思います。実機を一か月じっくり「普段使い」できるデル アンバサダープログラム。応募・抽選(しかもかなり高倍率)にはなりますが、是非皆さんもDELLのモノ作りに触れてみてくださいね。

DELLさま、このような貴重な機会を賜りまして有難うございました!

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