フレッツ光+IPoE化でハマった記録2

RTX1210 network

以前自宅回線のIPoE化で苦戦したことについて書きました。

いきさつ

この記事はIPoE化の設定で苦労したという内容ですが、実はかなり話を端折っています。元々我が家が利用しているプロバイダはOCNの法人契約なのですが、IPoE化にあたり疑問点を営業担当さんに相談したところ「一度お試しで個人契約を使ってみたらいかがですか?フレッツは標準で2セッション張れますから。」と勧められたときの記録なのでした。

いざ契約・開通日到来

個人契約で一通りIPoEを試し終え、疑問も解消されていよいよ法人契約となりました。法人・個人と言っても契約者が文字通り法人か個人かくらいの差しか無く、法人だから特別な設定が必要とかそういったことはありません。


ユーザー側で行う設定自体は同じですが、OCNの場合法人契約回線の収容設計は個人契約回線の2倍(ワイドプランでは6倍)になっており、ビジネス向けに強化された仕様となっています。


満を持して迎えた開通日。個人契約設定時の手順を思い出し、ルーターの設定を書き換えたのですが繋がりません。

はじめは「開通日だけどまだプロバイダの工事が終わっていないのかな?」と呑気に構えていました(⇒プロバイダの工事は開通の数日前に完了します)。しかし、待てど暮らせど繋がらず、これはいよいよ・・・ということでOCNのサポートへコンタクトしました。

何も解決しなかった

いつもなかなか繋がらない電話もスムーズにつながり、状況を話し終えたところで得た回答は次のようなものでした。

  • 自営ルーター(HGWやプロバイダのレンタル品ではないもの)なので疎通確認できない
  • 問題無く利用可能な状態になっている
  • ルーターの設定については答えられない

文字通り時間の無駄でした。特に自営ルーター利用者には塩対応。

あと、営業担当者がついている場合はそちらへ問い合わせるよう誘導されるのですが、普通営業さんは非技術者ですから細かい話になるとお手上げです。

ヤマハに泣きついた

前回お世話になったヤマハルーターお客様ご相談センターへ電話しました。あらゆる可能性を視野に入れ大変丁寧に対応頂き、共通の認識として「ルーターの設定は限りなくシロ」という結論に至ったのでした。この電話では解決しなかったけれど、とても心強かったです。

再度OCNのサポートへ連絡

電話に出たのは先ほどとは違うオペレーターさんでしたが「本日午前中にもお電話頂きましたね?」と先制ジャブ。なかなかです。ここでルーターのメーカーに問い合わせるよう言われたので確認したが問題は無かったことを伝え、再度状況確認を依頼するも返ってきたのは先ほどと同じ回答・・・

締めのセリフは「営業担当者へ」です。うがーっ。

改めて状況を整理してみる

コーヒーを飲みながら状況を俯瞰してみました。

  • 先月は個人契約でIPoE接続できていた
  • 先月末日付で個人契約は解約した(開通日は翌月中旬)
  • 同じように設定しても繋がらない

解せないのは「同じように設定しても繋がらない」でした。IPoEの場合PPPoEと異なりコンフィグにユーザー名とパスワードを入れる必要が無いので、繋がったときのコンフィグを流し込めば繋がるはずなのです。しかし、2度初期化→コンフィグ流用するも繋がらず・・・

ん?認証??

ユーザー名とパスワードが要らない理由

PPPoEではユーザー名とパスワードの組み合わせでその通信が正当な利用者によるものかどうかを判断しているのですが、IPoEは回線(フレッツ)に対して認証を行います。

この「回線に対する認証」はプロバイダ契約時に提出するフレッツ契約のCAF番号とアクセスキーで行うため、実際にユーザーが通信するときは既に認証されている状態になっているのです。蛇足ですが回線とプロバイダ契約の紐づけは排他的で、一回線につき2つ以上IPoE契約を持てないのはこのためです。

「個人契約は間違いなく解約したけれど、なんらかの理由で旧契約が回線を握ったままになっているのでは?」と考え営業さんに連絡。直ぐにOCNへ確認してくれることになりました。

プロバイダ解約=回線がフリーではない

予想通りその後しばらくして「解約済み契約に回線が紐づいたままになっており、原因はほぼこれでしょう」と連絡が入り、至急対応で翌日には紐付けが正常化⇒めでたく正常に通信できるようになったのでした。良かったぁ!

通常だと回線がフリーになるにはもう少し日数がかかるとのこと(なんともおかしな話です)。営業さんもこの可能性には気付かなかったようで平謝りでした。

開通日を含め丸2日弱繋がらなかった訳ですが、こんなこともあろうかとPPPoEの解約日を遅らせておいて本当に助かりました。私としては結果オーライだったので営業さんに対しては何も思いませんが

  • 旧契約に紐づけられたままの回線に対し正常に新規契約処理ができてしまうOCNのシステム
  • 相手を変え3度確認し3度とも回線・契約に問題は無いと言い切ったOCNのシステム
  • サポートも含めて営業担当者に丸投げ対応なOCNのシステム

これらには一言なにがしか申し上げたいところであります。特に1つ目、排他的にしか扱えないものを排他的に扱えていないように見えるんですよね。異常終了させないといけない処理を正常終了させてしまっている感が否めないです。いかんでしょ、それ。特に今回はOCN→OCNの切り替えだったので「他の契約が回線握ってますよ~」とお知らせするのがシステムのあるべき姿なのではと思います。知らんけど。

結論

  • プロバイダ契約移行時、旧契約がIPoEの場合は旧契約先にさっさと回線を手放すよう言っておきましょう

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