MacBook Pro M1を購入しました。今まで使っていたMacはMac mini late 2012なので9年ぶりのMac購入です。オプション関係のレポートも含め2回に分けて記事を書きます。
購入の経緯
Appleシリコンという言葉が世に出てからずっと気になっていたマシンですが、仕事のタイミングによりThinkPad X1を購入。直後にM1 Macが発売されぐぬぬ案件と化していました。
その後Macに関係するお仕事の話があったり、やはり最新の世界を知っておきたいという想いもあり乗り換えを決意。ThinkPad X1は申し分のない名機でしたが、購入資金に充てるために売却しました。
購入機スペック
スペースグレーのメモリ8GB+ストレージ512GBにしました。メモリは16GBとかなり迷ったのですが、それなりにヘビーな使い方(10個以上アプリを起動したままParallelsでArm版Windows10を動かす)をしてもパフォーマンスダウンは感じません。
8GBだとスワップさせる分を16GBあればオンメモリで捌けるということかもしれません。Socやストレージの性能が高いからか特に困らないですが、4K動画編集などをモリモリやる方などは素直に16GB機を選んだ方が良いと思います。
最近記事になりましたが、SSDの寿命は少し気になりますね

AirかProか
迷ったポイントと使ってみた感想をまとめます。ここに挙げなかったポイントは私にとっては問題ではありませんでした。
迷いポイント | MacBook Air | MacBook Pro | 使ってみた感想 |
ファンクションキー | 物理ファンクションキー | Touch Bar | 世間で言われるほどTouch Barも悪くなく快適な面もあります。 |
重量 | 1.29Kg | 1.4Kg | ThinkPad X1と比べるとどちらも重たいけれど、愛用しているひらくPCリュックが有能なので困ったことありません。 |
画面の明るさ | 400ニト | 500ニト | 比べれば違うのでしょうが屋外の明るい場所で使ったりしなければどちらでも全く困らないと思います。 |
ファンの有無 | なし | あり | 普段は全く回りません。しかし、排熱性能は個人的に重視するポイントです。 |
キーボード | シザー式 | シザー式 | キーボードフェチとしては譲れないポイント。ThinkPadと比較してどうなるかが心配でしたが超快適です。 |
ACアダプタ | 30W | 61W | Proのアダプタ大きすぎ事案。 |
バッテリーのもち(最大値) | 15-18H | 17-20H | ものすごくもちます。本当になかなか減りません。 |
512GB機を選択したときの価格 | 129,800円〜 | 154,800円〜 | 使ってみれば納得するけどWindows機と比較すると高い・・・ |
この中で「どれが一番迷ったか?」と聞かれれば排熱ファンの有無でした。他の方のレビューを見ていてもファンは本当に回らないという方が殆どですし、ファン不要という意見も多かったです。実際自分で使ってみても初期不良かと迷うくらいファンは回りませんでした。
蛇足ながらファンが初めて回ったのはYOLOでリアルタイム物体検知を行った時でした。それも耳をすませて「あれ?回ってる?」と思うくらいの音量で、そもそも発熱しにくいマシンなんだと思います。
しかし、熱ダレによるパフォーマンスダウンは無視できないと思っていますし、今は一年で最も気温が低い季節であることを考えると排熱性能は確保しておきたいと思いProを選択しました。
ジャーン(起動音)

懐かしの起動音を聞きながらあっという間に起動します。設定も分かりやすく即座にセットアップ完了。Mac miniを使っているので使用感はそのままにサクサクと軽快になった感じです。

同じ初期設定でもWindows10の設定はなんだかごちゃごちゃと分かりにくく感じます。音声ガイダンスのイントネーションに不自然さが残るのは両社変わらずといったところです(笑)

このキャプチャはマイ環境構築後のものですが、なんとも簡単にセットアップが完了しました。
Windowsをどうする?
はじめはサーバーに仮想マシンのWindows機をたててリモートデスクトップで利用しようと考えていました(実際にやっています)。
しかし、Parallels(仮想化ソフト)を使えばArm版Windows10を使えることが分かり、今はArmWindowsを使う方が多いです。開発環境もArm側に移しました。
仮想マシンは2プロセッサ+メモリ3GBというよく分からない構成ですが(初期構成のまま)、遅いと感じることなく動作しています。ParallelsもArmWindowsもプレビュー版なので時々応答が無くなったりしますが、この辺りはこれから作り込まれていくものと思っています。
補足というか経験談として、Visual StudioでWindowsFormアプリケーションの作成・ビルドは今のところトラブルなく作業できていますが、ASP.NET coreのプロジェクトはエラーになりビルドできませんでした。
Windows、正式にArm版リリースしてくれないかな・・・Macの長所としてハードの完成度の高さが挙げられますが、そのハードでWindowsを使いたいというニーズはあると思うのは私だけではない・・・と思います。
使用感まとめ
各所にレビューがそろっているので箇条書きでまとめました。まずは良かった点から。
- バッテリーのもちは驚異的(動画編集やエンコードをしない場合)
- ファンは本当に回らない(回っても本当に静か)
- キータッチは浅めのストロークでも全く問題なく絶品
- 画面は鮮やかで見やすい(特にフォント)
- WindowsへRDPで繋いでも解像度の違いが気にならない
- ボディーはホールディング・打鍵時ともに剛性感の塊
- トラックパッドの操作性はピカイチ
M1 Macを使い始めて一番驚いたのはファンが回らないことでした。とっても静かで、例えるならラップトップ型のスマホを使っているような感じです。並行してWindows機も使っていますがしょっちゅうファンが回るため、今となってはとても耳障りに感じます。
そして、スリープからの解除も文字通り一瞬です。一瞬というか、スリープせずモニタを閉じていたのか?と疑う程で、使い始めるまではレビューを読んで「そんなたいそうな」と思っていましたが、使ってみると本当に快適です。
考えてみたらスマホなんてとっくにそうでしたよね。これからはこれがスタンダードになるんだろうと思います。
Apple Watchをつけているとロックが勝手に解除されるところも便利ではありますが、Touch IDがあるので「ないならないで」といった感じです。このApple Watchのロック解除機能は早くiPhoneで実用化して欲しいですね。
また、iPhoneとの連携が素晴らしく便利です。たとえば何か作業していてSMSへ2段階認証のコードが届くことって多いですが、MacのメッセージアプリがそのままSMSを受信してくれるため、いちいちiPhoneを手に取りコードを確認する必要がありません。いたるところで2段階認証を設定しているのでこれがなんとも便利です。
次に残念ポイントです。
- 疑似解像度でFull HDが使えるともっと良かった(MAX1680*1050)
- もう少しポートが充実していると良かった
えっと・・・残念ポイントももう少し何か書くつもりでしたが正直出てこないです。価格設定がやや割高とは思いますが、プレミアムPCと考えればこんなものかとも思います。
どちらかといえば同じOfficeなのにMac版は使い辛い(=MSしっかりしろ)とかArmで使えないアプリがある(時間が解決してくれそう)とか、Apple以外に望むところが多いです。
以上、MacBook Pro M1購入レビュー本体編でした。
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