Oracle LinuxにOracle Database 18c Express Editionをインストールしてみた

database

前々回の記事でOracle Linuxをインストールし、前回の記事でそこへPostgreSQLをインストールしNEC提供のOSSで暗号化してみました。

今回は折角なのでOracle Databaseもインストールしてみようと思います。エディションは無償で利用できるOracle Database 18c Express Edition(XE)です。

Oracle Database Express Edition | Oracle 日本
Oracle Database Express Edition(XE)は、世界をリードするデータ&#12505...

検証環境

Debian10上に構築したVirtual Boxの仮想マシン(Oracle Linux 7.9)へインストールします。

Oracle Database本体のダウンロード

手順はOracleのクイック・スタートにある通りですが、まずは媒体をダウンロードします。

Oracle Database Express Editionクイックスタート | Oracle 日本

コマンドはこちらです。

wget https://download.oracle.com/otn-pub/otn_software/db-express/oracle-database-xe-18c-1.0-1.x86_64.rpm

preinstall用ファイルのダウンロード

preinstallってよく分からないですよね。Windowsでインストールするときの前提条件チェックのようなものでしょうか。

curl -o oracle-database-preinstall-18c-1.0-1.el7.x86_64.rpm https://yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL7/latest/x86_64/getPackage/oracle-database-preinstall-18c-1.0-1.el7.x86_64.rpm

インストール開始

では、インストール開始です。

yum -y localinstall oracle-database*18c*

続いて実行するコマンドはこちらです。時間かかります。

/etc/init.d/oracle-xe-18c configure

開始後直ぐにパスワードの設定が始まり、そのままセットアップが続きます。順調に終われば良いのですが私は謎エラーで死にました。

「使おうとしたポート先に使ってる奴がおるからね」とのお叱りですが、lsofで調べても反応がありません。ググってみるとhostsに加筆する必要がありようで、加筆する内容はサーバーのIPアドレス、FQDN、ホスト名の3つです。

sudo nano /etc/hosts

【変更前】
127.0.0.1   localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4
::1         localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6

【変更後】
127.0.0.1   localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4
::1         localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6

192.168.0.1 srv005.sandambara.com srv005

この後リトライします。

/etc/init.d/oracle-xe-18c configure

今度は順調に進んでおります。仮想ディスクのせいか止まっているのかと思うほど遅かったです。

Oracleの起動・停止

こちらが参考になります。

インストレーション・ガイド
データベースの起動および停止は、手動で行うか、システムの停止と起動後に自動的に行うように設定するか、またはEnterprise Managerを使用して行うように設定できます。

今回の検証環境はOracle Linux 7.9ですが、リンク先にあるsystemctlからはじまるコマンドではダメで、/etc/init.d/oracle-xe-18c start(stop・restart)が有効でした。知見が無く原因不明ですので、もしアドバイス頂けると大変有難いです。

PATHを通す

以下の情報を加筆します。

nano ~/.bash_profile

export ORACLE_BASE=/opt/oracle
export ORACLE_HOME=$ORACLE_BASE/product/18c/dbhomeXE
export NLS_LANG=Japanese_Japan.AL32UTF8

PATH=$PATH:$HOME/bin:$ORACLE_HOME/bin

Ctrl+X → y → Enterで保存して終了

# 環境変数読みなおし
source ~/.bash_profile

DBにログインしてみる

Oracle 12cから採用されているマルチテナント・アーキテクチャ。私は11gまでしか触ったことが無かったので初体験です。

CDB(DBのガワ?)にログインするとき
sqlplus sys/インストール時に入力したパスワード@//localhost:1521/XE as sysdba

PDB(DBそのもの)にログインするとき
sqlplus sys/インストール時に入力したパスワード@//localhost:1521/XEPDB1 as sysdba

今回はダイレクトにPDBへログインしてみました。

「orclとはいつの時代のパスワードだよ」って感じですよね(笑)とりあえずオラクルといえばこれです。

以上です!

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